
現在脱毛に通っている方は通っている脱毛サロンや脱毛クリニックから注意を受けたことがあるでしょう。またこれから脱毛に通おうと考えている方の中にも調べていて、なんとなく知識として知っているという方もいらっしゃるでしょう。脱毛に関して、日常の中に気をつけることは沢山あるのです。お風呂はその中の1つになります。ではなぜ脱毛に関するお風呂は危険なのでしょうか。今回は脱毛に関するお風呂についてまとめていきます。
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~目次~
1.脱毛施術後はお風呂に入れない?
2.いつから入ってもいいの?
3.脱毛当日はシャワーで済ませる!
4.シャワーを浴びる時の注意点
5.もし入浴したときの対処方法
6.他にも気をつける事
7.まとめ
以下の順番で説明していきます。脱毛後の対処法でトラブルを防ぐ為にもぜひこれらの知識を知っておきましょう。
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1.脱毛施術後はお風呂に入れない?

結論から申しますと、脱毛施術後はお風呂に浸かることは避けてください。また脱毛施術前にお風呂に入るのであれば、その際もお風呂には浸からないでください。
脱毛は黒い毛に強く反応する特殊な光を利用した光脱毛やレーザー脱毛、また毛穴1つ1つに針を刺して電気を流すニードル脱毛の3つが主流になっています。現在は技術が進んでおり、肌に最小のダメージで毛穴の根元にダメージを与えることが出来ています。しかし何も感じていないだけで、肌はダメージを負っています。その為脱毛後は肌表面が炎症を起こした状態です。光脱毛やレーザー脱毛は熱によって毛の根元の細胞を破壊する為、脱毛直後の肌は軽い火傷状態になっており、デリケートな状態になっています。またニードル脱毛も針を刺し電気を流す為、肌がデリケートな状態になっています。炎症状態が長引く程肌にはダメージとなる為、脱毛を受けた箇所の温度を下げていく必要があります。

脱毛後の肌は炎症を起こしています。炎症を起こしている肌というのは、熱を帯びて火照っている状態です。火照りが冷める前に入浴をしてしまうことで、さらに体温を上昇させてしまいます。また体温が高くなるほど炎症も長引きます。炎症が長引くとその分肌にはダメージを与えてしまうのです。
また体温の上昇以外にも、脱毛直後に湯船に浸かること自体が良くありません。脱毛直後は毛穴も傷ついています。お湯に浸かることで傷ついた毛穴に細菌が入る可能性が高まります。また入浴して身体が温まると、毛穴が開いて汗を掻きやすい状態になっています。油分を含んだ汗は細菌を繁殖させてしまう原因にもなります。
では脱毛施術後にお風呂に入るのを避けるべき具体的な理由を説明していきます。
●施術により熱を持った状態の脱毛部位がさらに温められ、炎症を起こす
脱毛直後に湯船に浸かると、肌が炎症を起こす可能性があります。脱毛施術は脱毛部位の毛を成長する為に栄養を吸収する毛乳頭を破壊する為に熱を与えますが、その際に肌もダメージを受けバリア機能が低下してしまいます。肌のバリアが低下すると、肌の水分を保持することが難しくなり、乾燥状態が続きます。すると熱がこもりやすくなるため、熱いお湯に入浴してしまうと、入浴によって温められた身体の熱が脱毛部位にこもり、炎症を起こしてしまうのです。

●入浴で血行が良くなると脱毛部位が刺激を受けかゆくなる
脱毛後、入浴により体中の血の巡りが良くなると、脱毛部位が痒くなってしまいます。入浴すると身体中の血の巡りがよくなりますが、その「血の巡り」もバリア機能が低下した肌にとっては刺激となり、脱毛部位はどんどん痒くなっていきます。このことから、脱毛施術後のみならず、日焼けをした時、炎症を起こしている時など、肌のバリア機能が低下している時は入浴を避けた方がいいということが分かりますね。湯船に浸かることは身体にとって良いことのように思えますが、肌ケアが必要な時にはむしろ湯船には浸からない方が良いのです。
●水中の雑菌が引き金となり毛嚢炎になる
どんなに浴槽を綺麗に掃除したつもりでも、貯めたお湯にはばい菌や雑菌が潜んでいます。もちろん、肌が健康な状態であれば多少のばい菌はなんてことありません。しかし、脱毛後のバリア機能が低下している肌は、浴槽の中の菌によって感染症にかかる可能性があります。ここでいう肌の感染症とは、毛嚢炎のことで、ニキビのような吹き出物ができる感染症です。毛嚢炎ができてしまうと、病院で処方される軟膏薬での治療が必要となり、手間もお金もかかってしまいます。また、毛嚢炎を治すのが長引いたり、雑に潰してしまうと色素沈着を起こしシミができてしまうなど、別の肌トラブルの引き金にもなります。
脱毛後に入浴することでこれらのトラブルが起きる可能性が出てくるのです。また脱毛施術前も見たような理由で、入浴を避けることを推奨します。入浴で火照った身体を施術することで、トラブルが起きる可能性が出てくるだけでなく、施術中に気分が悪くなることもあります。その為脱毛前後の入浴は避けましょう。
2.いつから入ってもいいの?

施術を受けた時間に関わらず、「当日の夜に湯船に浸かるのはNG」と言われることがほとんどです。脱毛何時間後と明確な時間は決められていませんが、少なくとも脱毛当日の入浴は控えましょう。翌日以降は入浴OKと言われることも多いですが、施術後の肌の赤みが消えていないなど、肌の状態によっては湯船に浸かるのは控えてシャワーにする、もしくは温度の高くないお風呂にするなどが良いでしょう。
肌に特に変化が見られないという人も、翌日以降いきなり高温のお風呂に入らず、様子を見ながら入ってください。
サロンやクリニックによって、脱毛前後の入浴についての指導は異なりますので、事前に必ず確認してください。
また、温泉の場合は数日~2週間など、一般のお風呂よりも長い期間入ることを控えるよう指導されることが多いです。脱毛後に温泉に入る予定のある人は、合わせて確認しておいてください。
3.脱毛当日はシャワーで済ませる!

脱毛当日にお湯につかるのは避けたいことですが、シャワーを浴びるだけなら特に問題はありません。シャワーは、浴槽のお湯のように溜めたままではなく常に流しっぱなしで使います。そのため清潔であり、浴槽のようにじっくり温まることもなく体温を上げる心配もないからです。家族と同居している人でも、シャワーなら清潔に入浴することができるでしょう。もちろん、お湯の温度をあまり上げないことが前提ですが、肌の火照りや赤みの悪化を防止することは可能です。
ただし、シャワーを浴びるときもお湯の温度は低めに設定しましょう。そして、入浴時間はできるだけ短めにし、簡単にさっと済ませて早めに出ることがポイントです。長めに浴びると発汗する可能性が高まり、そうなれば浴槽に浸かることと変わらなくなってしまいます。体の洗い方も力を入れないように心がけ、泡をたっぷり使って軽めに優しく洗いましょう。洗う際は、ブラシなど肌に刺激を与えるものでこすらない方がトラブルを防げます。洗う箇所は必要最低限にし、短時間で済ませることが原則です。入浴後は柔らかめのタオルで水分を押さえるように優しく拭き取ります。肌を洗うときも拭くときも、こすらないことを心がけましょう。
4.シャワーを浴びる時の注意点

3の章でも言いましたが、脱毛当日はさっとシャワーを浴びる程度で済ませましょう。これが、脱毛後のお風呂のルールその1です。また、脱毛部位は敏感な状態になってますので、直接シャワーを当てないようにするといいでしょう。全身脱毛直後の場合は仕方ないので、シャワーの水圧を弱めにし、極力肌に刺激を与えないようにシャワーを浴びてください。
脱毛した部位を強くこすると、炎症が起こりやすくなるため、やさしく泡で洗うようにしましょう。しっかり石鹸を泡立て優しく泡で洗うのがベストですが、難しい方は手で優しく洗えば大丈夫です。スポンジやタオルを使うと脱毛部位がこすれて炎症を起こすため、使わないようにしましょう。いつもスポンジやタオルを使って全身を洗っている方も、脱毛施術後のお風呂は手でボディソープを付けるようにしましょう。
またシャワーの温度は36度~38度程度、高くても40度程度のぬるめに設定した方が良いです。40度以上にすると、身体が温められて余計な熱が脱毛部位にこもりやすくなり、炎症の原因となります。熱いお湯が好きという方も、脱毛施術後当日のお風呂ではぬるめのお湯に浸かってください。
さらに身体に洗い残しがあると、雑菌が脱毛部位に入り込み、毛嚢炎になる可能性があります。特に、背中はシャンプー・リンスの洗い残しが付きやすいため念入りに洗い流しましょう。
髪から先に洗い、身体は後から洗うようにすると自然と洗い残しが減ります。全身脱毛している方は、広い部位を脱毛施術している分、毛嚢炎にもなりやすいため特に洗い残しに注意しましょう。
そしてシャワーを浴びてお風呂から上がった後は、念入りに保湿ケアをしましょう。保湿ケアは、「冷却→保湿」の順番で行うと肌のバリア機能が向上し、ダメージが回復しやすくなります。脱毛施術後の肌は軽い火傷を負っている状態ですので、火傷をした時と同様のケアをお風呂上りに行います。火傷をした際、まず患部を冷やすと思いますが、同じ原理でまずは身体を冷やすことからケアを始めます。その後、身体の熱が引き、「脱毛部位にこもっている熱がある程度とれたな」と感じたら保湿ケアを行います。

お風呂後のケア手順として
1. 脱毛部位を冷やす
2. 脱毛部位の熱が引いたら保湿ケアを行う
この順番でケアをすることによって炎症やかゆみがおさまり、肌のバリア機能が向上します。冷却のステップを飛ばし、熱を持っている状態の肌に保湿をすると、かえって炎症や痒みが悪化する可能性があります。化粧水や保湿クリームは少し冷たいことが多く、熱を持っている肌との温度差が大きいため、バリア機能が低下している肌に塗布すると大きな刺激となってしまいます。そのため、まずは肌の熱を落ち着かせ、普段使っている化粧水や保湿クリームを手で温めて塗布するようにしてください。冷却の方法は色々ありますが、冷水で軽くシャワーを浴びるか、特に熱がこもって酷い部位はタオルでくるんだ氷や保冷剤を当てると良いでしょう。
5.もし入浴したときの対処方法
とはいえ、うっかりお風呂に入ってしまった!という方も少なくありません。敏感肌の方や、脱毛後の肌の赤みや火照りが強いという人は、入浴後にクーリングとも呼ばれる冷却を行いましょう。 簡単にクーリングを行う方法としては、「冷やしたタオルを当てる」というものがあります。

日焼け用のクーリングジェルを持っている人は、肌に塗ってみるのもよいでしょう。クーリングする際に気をつけて頂きたいのは、保冷剤の使用方法です。濡れたタオルで巻き、肌で当てるようにしてください。赤みや痒みがあるからと言って、保冷剤を直接肌に当てないでください。激しい冷たさは肌に刺激となって伝わってしまい、症状が悪化してしまう恐れがあります。
人によっては当日に入浴しても何もなかったということもありますが、それは運が良かったのです。万が一のことを考えてなるべく当日のお風呂は避け、シャワーで済ませることをお勧めします。また、温泉旅行やプールの予定がある場合は1週間程度余裕をもって施術をお受けいただくと安心です。肌の赤みや火照りについて気になることや不安な点がある方は、事前にサロンスタッフに相談してみましょう。
6.他にも気をつける事
脱毛施術当日は身体を温めすぎないことが大切です。その為岩盤浴や温泉、サウナなども控えたほうがお勧めです。プールは激しい運動でなければ身体が温まるというほどの物でもないので大丈夫だと思われがちです。しかし実際は水に塩素が含まれているので、脱毛後の肌には優しくないのです。脱毛期間中にプールや温泉を楽しみたいという方は肌の赤みや火照りが落ち着いて、通常の肌の状態に戻ってから利用するようにしましょう。目安としては脱毛後1週間程度になります。肌の炎症が落ち着いても毛嚢炎など毛穴にトラブルが生じている場合は、症状が悪化しやすくなる為、温泉やプールといった公共施設は避けましょう。プールや温泉など不特定多数の方が利用する施設では感染などのリスクもある為、肌トラブルを避ける為です。

また運動や飲酒など身体を温める行為も避けるようにしましょう。運動や飲酒はお風呂に浸かるのと同じように、身体を温めます。その為身体の内部にたまっていた熱により、赤みや痒みが生じてしまう可能性があります。また中には身体が温まり過ぎてしまい、気分が悪くなってしまうこともあります。さらに運動は汗を掻きます。この汗に含まれている雑菌によって肌がトラブルを起こしてしまう可能性もあります。
お風呂以外にも岩盤浴、温泉、プール、運動、飲酒は脱毛後は特に避けるようにしましょう。
7.まとめ
脱毛前後はお風呂に浸かることは避けましょう。お風呂に浸かることによって身体が温まり、赤みや痒みが起こる可能性があります。またお風呂に入ることで脱毛で開いた毛穴に、お風呂の中や温まったことで掻いた汗に存在していた雑菌が入ってしまうことがあります。すると肌トラブルを起こしてしまう可能性が出てきます。肌トラブルを防ぐ為にも脱毛後のお風呂に浸かる行為は避けましょう。
またお風呂に浸かる行為以外にも、脱毛後には気をつけるべき行為が多くあります。それらの行為も避けましょう。万が一肌トラブルが起こった際は通っている脱毛サロンや脱毛クリニックに指示を仰ぎましょう。また時間が経過しても症状が治まらない場合は、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
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